自然体験プログラムづくり

作り方マニュアルの用語解説

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指摘を受けること。

この前提として指摘する側とされる側の関係が良好であることが必要です。

「どうぞ、率直に書いてください。でも愛情を込めてね...」とお願いしたり します。

指摘されたことを素直に受け止める受け止め側の「態度」も重要です。

スタッフ

参加者以外の実施に関わる全ての人。

ですから、講師やボランティアもスタッフの一 員としてとらえて、参加者を迎える側として必要な情報は共有しておく必要があります。

コンセプト

中心的概念。

その事業全体を貫く中心的な考え方。

そのコンセプトを実現するために 全てのプログラムは組みたてられるべきです。

参加者にもスタッフ間にも分かりやすい 言葉でその事業で実現したいことを表現したものです。「合言葉」のようなものにまと めあげられると良いでしょう。

フィールド

フィールドとは「いしかわ自然学校」が実施されるその「場」のことです。

その場の 持つ魅力や個性などの"強み"を把握すると同時に、活動の妨げになるような自然要素 などの"弱み"もちゃんと把握することが必要です。

危険箇所等の把握や自然環境へのダメージが活動によって起きないかという視点からの把握が求められます。

プログラムとアクティビティ

プログラムとアクティビティは良く「対」で使われる言葉です。

アクティビティは活動のひとつの単位です。

プログラムは複数のアクティビティを流れよく並べてひとつの事業(行事)に仕立てることです。

行事を自動車に例えれば、アクティビティは「部品」で、プログラムは「製品」と言えるでしょう。

ローインパクト

自然の中での活動や生活をするときに、可能な限り自然に影響を与えないように配慮すること。

特に、テント泊などで、大地と直接接する生活スタイルの場合には排泄、排 水、ゴミ処理など課題は多い。

アイスブレイク

初対面の人々の心に張った「氷(アイス)を」「ぶちこわす(ブレイクする)」こと。

不要な緊張が続くと、そのプログラムを楽しめないばかりではなく、危険回避などにと ってもコミュニケーションの障害が産まれたりします。

緊張を解き楽しい雰囲気を作ることと同時に、その行事では何をして良いか、何をしてはいけないか、...などの規範、ルール、空気などを示す場でもあるのです。

クレーム

クレームというと、参加者からの悪い指摘しか浮かばないかもしれませんが、参加者から発せられる様々な信号は、プログラムの起動修正のためにも重要な情報です。

行事が全部終ってしまってからのクレームも次回以降の事業実施のために有効ですが、事業 期間中にこのクレームの信号を受け止められれば、期間中の修正も可能となります。

ふりかえり

体験学習とは「気づき」の学習です。

体験を通じての気づきや学び、自分自身についての検討、必要とあれば自分について変えていこうとするもの。

言い換えれば自分の成 長について考える時間ということになります。

体験のやりっぱなしでなく、効果的な学習のためには必ず体験をふりかえる時間をもつ必要があります。

用紙を使用して文字にすることもあれば、「語る」ということで言語化する場合もあります。