ライトトラップで昆虫を採集しよう
開催日:令和元年7月13日(土) 19時~21時
開催場所:金沢湯涌創作の森
参加者:子ども18名 大人21名
昆虫は、生き物の中で最も種類が多いグループです。日本だけでも約3万種が知られており、それらはおよそ30のグループ(目)に分けられます。ライトトラップは、一度に様々な昆虫に出会うことができる採集方法です。
ライトトラップは、昆虫が光に集まる性質を利用します。昆虫がなぜ光に集まるのかについてはいくつか説がありますが、一つは、夜飛ぶときの方向を決める基準として光を利用しているというものです。これは、「自然界では夜空に浮かぶ月が主な光源で、空からふりそそぐ光に対して一定の角度を保つことで目的地まで飛ぶことができるが、人工的な光(照明)が地上にあると混乱してしまい、次第に照明に近づいていってしまう」という考え方です。
当日は、あいにくの雨でしたが、水銀灯と白布をセットして、何とかライトトラップを実施しました。晴天のときと比べると、ライトに集まった昆虫は少なかったですが、それでも、様々な甲虫や蛾、セミやカメムシ、カゲロウやトビケラ、クサカゲロウや蚊・アリなど、多くの昆虫たちを観察・採集することができました。また、飛んできたノコギリクワガタのオスを見つけた参加者は飛んで喜び、これを機に周りも盛り上がっていました。
夏は始まったばかりですから、これからどんどん昆虫採集に出かけていってほしいと思います。
当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。
石川県立自然史資料館ホームページ: https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/