光に集まる昆虫採集会(第一回)
開催日:令和7年7月12日(土曜日)19時 30分~21 時 00 分
開催場所:湯涌創作の森(金沢市)
参加者:子ども13名 大人12名
多くの昆虫には光に集まる性質(走光性)があり、これを利用して昆虫を採集する方法をライトトラップ法と言います。このイベントでは、多くの昆虫が反応する紫外線領域の光を出す水銀灯やブラックライトなどの光源を用い、その光を白い布に当てて、集まる昆虫を観察・採集しました。
はじめに、なぜ昆虫が光に集まるのかについて、いくつかの考え方(仮説)を紹介し、走光性について学びました。また、昆虫の仲間分けについても解説し、どのようなグループ(目)がいるのかを学びました。
その後、ライトトラップを約90分実施した結果、甲虫目、鱗翅目、トビケラ目、アミメカゲロウ目、ハチ目、カメムシ目、カワゲラ目、カゲロウ目などのグループが集まり、一般的な種類から普段あまり目にすることのない種類まで、様々な昆虫を観察することができました。中でも、立派なノコギリクワガタのオスが飛んできた時には大きな歓声が上がり、採集した参加者は満面の笑みを浮かべていました。また、県のレッドデータブックで「準絶滅危惧」に選定されているガムシも見つかり、珍しい水生昆虫の出現にみんな驚いていました。
今回のイベントは、昆虫の種類の多さや面白い生態を知る良い機会になったのではないでしょうか。夏はまだ始まったばかりですので、参加者の皆さんには、これからもぜひ虫採りに励んで欲しいと思います。