シロアリを自在に操る方法!? −道しるべフェロモンの実験−
開催日:令和6年7月21日(日曜日)13時 30分~15 時 00 分
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:子ども8名 大人6名
シロアリは家屋害虫として嫌われがちな存在ですが、実は生態系における重要な分解者であり、社会性動物としての一面も併せ持つ面白い昆虫です。今回のイベントでは、ヤマトシロアリが巣仲間同士でコミュニケーションを取る際に使う「道しるべフェロモン」の実演実験を行いました。
まず初めに、シロアリの基本的な生態と、生態系における分解者としての役割を説明しました。その後、参加者は、ルーペや顕微鏡を使って、働きシロアリ(ワーカー)や兵隊シロアリ(ソルジャー)の姿・行動を観察しました。特に珍しいのは、ソルジャーの前段階であるプレソルジャーの観察です。多くの参加者は、実物のシロアリを見るのが初めてで、その独特の姿に驚いていました。
最後に、鉛筆・ボールペン・マジックを使った実験を行い、どのペンにシロアリの道しるべフェロモンに似た物質が含まれているかを調べました。各ペンで文字や絵を書き、その上にシロアリを歩かせた結果、ボールペンの跡をたどることがわかりました。参加者は、ボールペンで文字や絵を追加し、シロアリをどんどん歩かせて楽しんでいました。どうやらシロアリを自在に操る方法を身に着けたようです。