紙の草木染で実験しよう
開催日:令和5年11月11日(土曜日)13時 30 分~15 時 00 分
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:子ども4名 大人3名
野菜の紫キャベツと秋に咲く雑草のセイタカアワダチソウ、モミジの葉で紙の草木染をする講座を実施しました。セイタカアワダチソウとモミジは鍋で煮出して染色液を作ります。煮出している間に、冷凍した紫キャベツをしぼって、紫色の色水を作りました。色水でラベンダー色に紙を染めました。紫キャベツの色素のアントシアニンは酸やアルカリによって、色が変化する性質を持っているので、酸性の液やアルカリの液を入れるとピンクや青色に色が変わります。クエン酸や重曹を水に溶かした液体で色を変化させて楽しみました。
セイタカアワダチソウを煮出した染色液は黄色です。紙は淡い黄色に染まりましたが、ミョウバンを溶かした液をつけると、驚くほどカラフルな黄色になりました。モミジの葉を煮出す時は、お湯に少しクエン酸を入れると染色液が濃くなります。モミジからは赤色の染色液がとれました。
草木染は染料の植物の種類によって、染まる色は異なります。媒染剤のミョウバン液や色素抽出の役割があるクエン酸など、加える液体の違いによる変化も様々です。参加者は、身近なもので普段できない実験ができ、成功させる喜びを体験できたようです。