シロアリを自在に操る方法!? −道しるべフェロモンの実験−

開催日:令和5年7月22日(土曜日)13 30 分~15 00

開催場所:石川県立自然史資料館

参加者:子ども8名 大人5名

皆さんはシロアリという生き物についてどのくらい知っていますか?シロアリは、害虫としてのイメージが強いですが、社会性を持った昆虫で、自然界では分解者としての役割を担うなど、非常に興味深い生態を持っています。

この講座では、シロアリの分類や生態について学んだ後、実物のシロアリを観察しながら、巣仲間同士のコミュニケーションに用いられる「道しるべフェロモン」の実験を行いました。内容は、鉛筆・ボールペン・マジックの中から、シロアリの道しるべフェロモンに似た物質が含まれているのはどれかを当ててもらうというものです。それぞれのペンで紙に絵や文字を書いてもらい、その上にシロアリを歩かせた結果、ボールペンの跡をたどることがわかりました。ボールペンで書かれた線の上を、行列をつくって律儀に歩くシロアリの姿に、参加者は驚き、夢中になってその様子を観察していました。さらに、ボールペンで文字や線を書き足して歩く方向を誘導し、シロアリを自在に操っていました。

写真1_自然史資料館_シロアリを自在に操る方法R5.jpg写真2_自然史資料館_シロアリを自在に操る方法R5.jpg写真3_自然史資料館_シロアリを自在に操る方法R5.jpg

今回の講座で、害虫として嫌われているシロアリにもこんな面白い生態があるということを知り、身の回りの昆虫や動物により一層興味を持ってもらえたら嬉しいです。