シロアリを自在に操る方法!? −道しるべフェロモンの実験−
開催日:令和3年11月13日(土) 13時30分~15時00分
開催場所:資料館・コミュニケーションホール
参加者:子ども9名 大人6名
多くの昆虫は、におい(フェロモン)で仲間とコミュニケーションをとっていることが知られています。このイベントでは、シロアリがエサの場所を巣仲間に伝える道しるべフェロモンの実演実験を行いました。
まず、シロアリをルーペと顕微鏡で観察しました。シロアリの巣の中には、防衛役の兵隊シロアリとエサ集めや子育て役の働きシロアリなどがいます。兵隊シロアリをつまようじで突っつくと、かみつき行動が見られました。参加者は、普段見ることのないシロアリの姿や行動に興味津々で、一心不乱に顕微鏡をのぞいていました。
次に、鉛筆・ボールペン・マジックを用意し、紙に好きな絵や文字を書き、どのペンの跡をたどるかを実験しました。このどれかにシロアリの道しるべフェロモンに似た物質が入っています。実験の結果、シロアリはボールペンの跡をたどったことから、ボールペンにフェロモンに似た物質が入っていることがわかりました。参加者は、ボールペンで思い思いに線を引き、シロアリがその線の上で行列をつくって歩く様子を楽しそうに眺めていました。
このイベントで、生き物の不思議や昆虫の魅力について知ってもらえたなら良かったと思います。
当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。
石川県立自然史資料館ホームページ: https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/