昆虫飼育講座 −カブトムシの幼虫を育てよう−

開催日:令和2年10月17日(土) 13時30分~15時00分 
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:子ども11名 大人10名 

 カブトムシは、私たち日本人にとって、おそらく最も身近な昆虫といっても過言ではないでしょう。そんな身近なカブトムシですが、意外にわかっていないことが多いということをご存知でしょうか?

shizenshi201017a.jpg

 この講座では、カブトムシに関する基礎知識や最新の研究成果について知るとともに、その幼虫の飼育方法を学びました。まず、バケツの中の腐葉土から幼虫を探し出し、その体を虫眼鏡で観察しました。大アゴや触角、短い脚や柔らかい腹部、呼吸のための気門などの構造をじっくり見ることができました。参加者は、実際に幼虫に触れ、その姿や感触に興味津々でした。次に、エサになる腐葉土に水を加えて適度に湿らせ、持参したケースに入れました。これで飼育容器の準備はOKです。幼虫を腐葉土の上に載せると、自分で土の中にもぐっていきました。

shizenshi201017b.jpg

 最新の研究によると、カブトムシの成虫は大きいほど雄同士のケンカに勝ちやすいですが、タヌキやカラスなどの天敵に食べられやすいことがわかってきました。また、蛹は、回転して音を発することで、周りにいる幼虫から蛹室が壊されないようにしているそうです。今回参加した子供たちには、例え身近な生き物であっても、まだわかっていないことはあるので、常に好奇心や探究心を忘れずに、自然のありのままの姿を観察してほしいと思います。

shizenshi201017c.jpg

 

当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。

石川県立自然史資料館ホームページ: https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/