昆虫飼育講座 −カブトムシの幼虫を育てよう−

開催日:令和元年10月12日(土) 13時30分~15時00分 
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:子ども16名 大人14名

 

 カブトムシは、子供たちの人気者で、昆虫の王様です。この講座では、カブトムシという昆虫について詳しく解説するとともに、その幼虫の飼育方法を学ぶ実習を行いました。

 まず、カブトムシの分類や種類、分布や生態、野外での採集方法、成虫と幼虫の体について学びました。次に、実際に幼虫を取り出し、その体を虫眼鏡で観察しました。用いた幼虫は自然史資料館で学芸員が飼育していたものです。幼虫でも、体は頭・胸・腹に分かれていて、脚が6本あるといった昆虫の特徴が見て取れます。体の両側面には気門があり、幼虫はこれで呼吸します。参加者は、普段じっくり見ることのない幼虫の姿やトレイの上で動き回る様子に興味津々でした。その後、幼虫の餌である腐葉土に水を加えて湿らせ、それを参加者が持参したケースに幼虫とともに入れ、飼育容器のセットアップを行いました。参加者は、自分で調整した飼育容器を嬉しそうに持ち帰っていました。

 最後に、研究で明らかになったカブトムシに関する最新の知見を紹介しました。カブトムシのような身近で一般的な昆虫でも、まだわかっていないことはたくさんあります。皆さんも、飼育を楽しみながら、注意深くカブトムシを観察してみてください。新たな発見があるかもしれません。

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当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。

石川県立自然史資料館ホームページ: https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/