連続講座 ①観察眼を育てる植物図講習 ②描写力を育てる植物図講習
開催日:平成30年10月14日(①)・21日(②) 9時30分~15時30分
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:①大人10名, ②大人8名
この講座は、講師にボタニカルイラストレーターの梅林正芳氏をお招きし、2回の講座で植物図(図鑑の絵)の描き方の基礎を短期間で習得することを目的に行いました。
1回目は、「植物図」と「植物画」の違いについての解説をし、図鑑の絵を描くために必要な科学的な観察方法を学び、重要な部分を描き出す練習をしました。参加者はポイントだけの簡略な図を何点か描いていくうちに、「植物図」の観察方法の着眼点が何かを理解されたようです。
2回目は、1回目の講座で学んだことを踏まえて、それを忠実に伝えるための描き方を詳細な資料用いた解説がありました。「植物図」とは、「植物画」と違い対象物をきれいに見せるのではなく、必要な情報を自然な形で表すにはどのようなレイアウトが最適かを参加者はじっくりと吟味されていました。レイアウトが決まり描き始めると、次はその植物の質感等の特徴を表現するためにはどのような技法があるかなどの解説がありました。
今回は特に講師の用意されたテキストも充実していたこともあり、2日間という限られた時間で「植物図」を描くための観察方法や描写方法の基礎を重点的に学べたと思います。、講座終了時には講師に大きな拍手が送られ、参加者の方にとって充実された時間だったようです。
当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。
石川県立自然史資料館ホームページ: http://www.n-muse-ishikawa.or.jp/