魚の解剖講座 −動物の体のつくりを学ぼう−

開催日:平成30年10月13日(土) 13時30分~15時30分 
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:子ども8名 大人6名 

 

 魚を解剖して、動物の体のつくりを調べる講座を行いました。使用したのは、近江町市場で購入したマアジです。まず、アジを直に触って、生の感触や匂いを感じてもらい、魚の外形(口・えらぶた・各ヒレなど)を観察しました。参加者は、アジの口を開けて中を覗き込むとえらぶたから向こうが見えることに驚いていました。次に、体の表面にあるウロコ(円鱗やぜいご)をピンセットやハサミを使って採取し、顕微鏡で観察しました。円鱗には年輪があり、その魚の年齢を推定することができます。また、アジの仲間には、側線の上に「ぜいご」と呼ばれる硬いウロコがあるのが特徴です。その後、お腹をハサミで切開し、内臓(心臓・肝臓・幽門垂・腸・浮き袋・胃・ひ臓など)を確認し、さらに背骨や脊髄神経、脳や耳石を観察しました。参加者は、魚にしかない器官もあるものの、その他は私たちヒトを含む哺乳類と共通していることに驚いていました。

 解剖という実際に手を動かす作業を通じて、動物の体のつくりを理解するとともに、多くの器官が協働することで生命が維持されているということを実感できたのではないかと思います。

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当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。

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