夏の夜の昆虫採集会 −ライトトラップをしかけよう−

開催日：平成30年7月14日（土）　19時30分～21時00分　
開催場所：金沢湯涌創作の森
参加者：子ども17名　大人18名

　多くの昆虫には、光に集まる習性（走光性）があり、この習性を利用して昆虫を採集する方法をライトトラップ法といいます。昆虫には、人が見えない波長の光が見えており、特に紫外線領域の光を出す水銀灯やブラックライトによく集まります。本来は、夜行性の昆虫は、空にある月の光を目印に飛びますが、それ以外の光が地上にあると混乱してしまい、人工的な照明に引き寄せられてしまうのです。

　採集会の当日は、風のない蒸し暑い夜で、前日が新月にあたり、ライトトラップを行うには最適の条件でした。コガネムシやクワガタなどの甲虫、ガや羽アリ、カメムシやセミ、カゲロウやカワゲラなど、様々な昆虫が水銀灯の光に集まってきました。参加者は、身近な里山に様々な種類の昆虫が生息していることを知り、特にヘビトンボやカマキリモドキが、トンボやカマキリとは別の昆虫であることに驚いていました。気に入った昆虫は持参した虫かごに入れて持ち帰り、皆満足した様子でした。

当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。

石川県立自然史資料館ホームページ: http://www.n-muse-ishikawa.or.jp/