里山のおもてなし 笹寿し作り

開催日:平成30年6月16日(土)
開催場所:夕日寺健民自然園 体験工房
参加人数:大人20名 子ども5名 スタッフ6名
プログラム情報:「里山のおもてなし 笹寿し作り」いしかわ自然学校HP

地域食材を活かす石川の里山食文化や、地産地消の食による環境負荷軽減効果を学ぶ、毎年恒例のイベント。
初夏の里山の笹の生態を調べ、伝統的なおもてなし料理「笹寿し」を作りました。
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まず最初に、民俗学からみた食文化について説明。柳田国男の「ハレとケ」の研究から、ハレの日の食には地域産の食材を豊富に使った食事を共同体で作り、食を神仏に供え、地域コミュニティの絆を深めてきました。笹には、防腐作用、香りの作用があり、古くから食材保存に活用されてきたといいます。

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今日のメニューは
笹寿し、たまごえびす、紅白のかまぼこ、紅白ふかしのお吸い物、フキの煮物

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食のグローバル化が進む、孤食が進む、外食中食が進む、お米ばなれ、食の欧米化、栄養バランスのかたより、食料自給率の低下、メタボ増加・・・
食にかかわる状況には様々な課題があり、それと同時に食を支える環境保全にも根深い課題があります。

しかし郷土食は、行き過ぎる便利さの対極にあり、解決不可のような課題に対して、おいしく 楽しく 食がつなぐ人間関係の強さを見せてくれ、ありのままの姿こそが解決策だと、静かに主張してくるかのようです。

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参加者からの感想:
◆魅力ある身近なところからのエコ提案に聴き入り、早速 我が家でも!と思いました。
◆伝統的なお料理は三里四方の食材を使い、地産地消で環境にもとっても優しい♡
◆フードマイレージ(食卓に上がるまでの輸送エネルギー)バーチャルウォーター(海外から輸入した作物はその土地の水をも使うので、その数値)も掛からないのでいいですね(^o^)
◆私は両親が愛知で押し寿司が一般的でした。その土地の風土を感じながらのハレの日のお料理を味わう♡大人になってその素晴らしさに今一度、気付かされるイベントでした。
◆食べ物の命を活かしきるって大事ですね。 私ももっと気をつけます
◆笹は香りが強く お寿司も美味しかったし、 端っこもお茶に煎じたり、型は牛乳パックと いろいろ教えていただきありがとうございました。 使い果たす、捨てないエコ料理 。食べ物に感謝できていいですね!