いしかわ自然学校で行われたプログラムの活動報告ブログです。

開催日：平成29年10月1日（日）　9時30分～15時30分　
開催場所：石川県立自然史資料館館内
参加者：大人10名　

　この講座は、講師にボタニカルイラストレーターの梅林正芳氏をお招きし、飾ることができるくらい美しい植物図を10㎝枠の中に描くことを目的に行いました。今回は植物図の定義の科学的に描くという範囲を超えて、鉛筆やシャープペンシルを用いて、比較的自由に描いてもらうことにしました。
　参加者の方々は、講師が題材に用意した約25種類の植物の特徴やそれを描く上での注意点などの説明を受け、他の参加者の方と相談したりしながら、自分が描きたい植物をいくつも楽しそうに選んでいました。
　そして題材が決まると、構図を決めるために、こちらで事前に用意しておいたA4ケント紙の中央を10㎝四方に切り抜いた部分から植物を眺め、わずか10㎝という小さな画面に、いかにその植物が美しく見える構図かを丹念に探られていました。
　今回の企画は、比較的自由な感性で描いてもらうことにしたのが功を奏したのか、花をメインに華やかに描かれたり、葉の1枚だけを葉脈や側脈など細密に描かれたりと、バラエティに富んだ作品が数多く来上がりました。
　講座の時間中や昼食時など、参加者の方と講師が、植物について積極的な意見交換などもあり、参加者の方にとって充実した時間となったようです。