昆虫標本作成講座 -甲虫編-

開催日:平成29年8月19日(土) 13時30分~15時30分
開催場所:石川県立自然史資料館館内
参加者:子ども16名

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 本講座では、あらかじめ講師が採集しておいた甲虫(クワガタムシ・カミキリムシ・コガネムシ・ハンミョウ)を使い、標本作りを行いました。最初に行ったのは、冷凍保存してあった甲虫の足をほぐして伸ばす作業です。それから、ケースの中に敷いた綿の上に甲虫を置き、展足作業を行いました。甲虫の形は種類によって異なるため、きれいな標本にするにはそれぞれコツがあります。クワガタの場合は、大きなアゴを開き、足を伸ばして足先を揃えると、見栄えが良くなります。参加者の様子を見ると、コガネムシ・ハンミョウなどの小さな甲虫の触角や足を伸ばす作業が少し難しかったようです。展足が終わったら、中に種名や採集情報を書いたラベルを入れ、ケースのふたを閉めれば、甲虫標本の完成です。参加者は、苦労して完成させた標本を大事そうに持ち帰っていました。ラベルが付いた標本は、その生き物が存在したことを示す証拠になり、科学的に価値のあるものなので、大切に保管してほしいと思います。また、この講座で身に付けた標本作りの方法を活かして、自分で採集した甲虫の標本作りにも取り組んでほしいと思います。