植物描画三昧

開催日:平成28年10月22日(土)9時30分~15時30分・10月23日(日)9時30分~12時30分
11月5日(土)9時30分~15時30分
開催場所:金沢大学構内および石川県立自然史資料館館内
参加者:大人9名

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 この講座は、講師にボタニカルイラストレーターの梅林正芳氏をお招きし、3回の講座参加で課題植物の採集から始め、図鑑の絵となる植物図を描くことを目的に行いました。1回目の午前中は、植物図と植物画の違いについての解説がありました。画家の思いが投影されている植物画と違い、植物図は植物の形や構造の説明図で、分類学的な比較のために描かれることを学んでもらいました。その後、金沢大学構内に移動して植物の解説を受けながら、各自が植物図を描くのに適した枝ぶりの植物採集を行いました。午後からは、どの角度から描けばより多くの情報提供ができるかを考慮しながら全形を描いてもらいました。2回目は、全形を仕上げるために葉の鋸歯の形状や葉脈の強弱などを描き込み、仕上がらない場合は持ち帰って次回までに仕上げる宿題となりました。3回目は、全形が描かれた画面の余白に果実等の断面を拡大した詳細図を描き、最後にスケールを入れて植物図が完成しました。講座の最後では講師から参加者其々に作品の講評がありました。緻密な植物描画は時間内ではとても終わらず、根気のいるものでしたが、講師に積極的な質問をしたり、参加者同士が互いにアドバイスをしあったりと熱心な方が多く、充実した講座となりました。