いしかわ自然学校で行われたプログラムの活動報告ブログです。

開催日：平成28年9月11日（日）　9時30分～12時30分
開催場所：石川県立自然史資料館館内
参加者：大人16名　

　この講座は植物の分類や形態について、実物資料を観察しながら学ぶ講座で、数年前から継続して開催しています。今回は、おもに単子葉植物について講座を行いました。DNAの塩基配列で系統関係を判断する新しい分類体系についての説明を交えて解説しました。近年の分子生物学的手法の開発によって、大きく変わった目や科の分類の考え方について学習しました。はじめに、単子葉植物は花が放射相称であることや3数性であることなど基本構造について、説明しました。その後、単子葉植物にどんな目や科があるか、標本等を見せながら紹介しました。後半は、単子葉植物以外も含めた様々な科の植物について、実物を観察しながら講義を進めました。講師が採集してきた季節の花を実体顕微鏡も用いながら、それぞれの特徴を確認しました。植物学を勉強するために必要な分類の考え方や形態用語は難しいです。それでも実物の植物とともに学ぶことで、植物学を勉強するために必要な分類の考え方の基本を学ぶことができたのではないでしょうか。