白山まるごと体験教室② 「夜の森を歩こう」
日 時 平成28年8月6日(土)18:30-21:30
場 所 白山市白峰 市ノ瀬ビジターセンターおよびその周辺
参加者 25人
主 催 石川県白山自然保護センター
協 力 白山自然ガイドボランティア友の会
本事業は、夜の森の観察路を歩いたり、灯火に集まる昆虫を観察したりすることで、昼間には気付くことのできない生物の様子を観察し、夜の生物の生態について知識を深めることを目的とする行事です。昨年度は中宮展示館で行いましたが、今年は市ノ瀬ビジターセンターで行いました。当初は市街地から遠く離れた市ノ瀬で実施することで、申し込みがあるか心配でしたが、多くの申し込みがあり、その点ではひと安心でした。
野外での観察前に、市ノ瀬ビジターセンターで夜の昆虫、動物、植物について、昼間とは違う夜の自然の様子について理解を深めました。その後、暗くなりはじめたチブリ尾根登山道の入口を歩き、サワガニが夜に活動する様子やリョウブ、ヨツバヒヨドリの花、イワガラミの葉、オオバクロモジの幹のにおい、ノリウツギの茎の粘り気のある感触などを楽しみながら歩きました。また、灯火採集では、オオスジコガネが大量にいる様子に驚いたり、ミンミンゼミやクワガタムシが来ているのに喜んだりと、灯りに来る虫の様子に感激しているようでした。
参加者からは、普段の生活で体験できないことがいろいろとあった、子どもたちが生き生きしていた。暗い森の静かな空間を味わえた、さまざまな昆虫を観察できた、大量の甲虫に圧倒されたなど、良好な感想があった一方で、歩いている時にもう少し説明がほしかった、暗くて歩くのに精いっぱいだったなどの感想もいただきました。これらの振り返りを参考に、来年度はさらに楽しめる行事、より専門を掘り下げた行事を計画したいと思います。