増穂ヶ浦海岸で植物観察会

開催日:平成28年7月2日(土) 13時30分~16時30分
開催場所:志賀町増穂ヶ浦海岸
参加者:大人8名

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 志賀町の増穂ヶ浦海岸で観察会を開催しました。日本の小貝三名所の一つで、海岸に打ち寄せられる桜貝などの美しさが有名な海岸です。県下で急激に減少している砂丘の自然植生が保たれた全国的にも貴重な区域です。特に、ハイネズ群落は県内随一の規模です。メインの観察地は富来領家町の世界一長いベンチの先にあるハイネズ群落の周辺です。ハイネズは海岸砂丘に生育する常緑針葉低木です。直径1cmくらいの若い球果が枝にたくさん着いていました。今年開花した花も同時に観察できました。今年の雌花は来年秋に熟します。その他、ハマボウフウやカワラヨモギ、ハマヒルガオ、ケカモノハシなど、多くの海浜植物を観察しました。ネコノシタは名前の通り、猫の舌のようなざらざらした葉を持つことを触って確認したり、コウボウムギは雌雄別株だけれど時々雌花と雄花を両方着ける株があることを発見したり、興味深いことがたくさんありました。オニハマダイコンがはびこる様子にもびっくりしました。オニハマダイコンは10年程前に石川県に侵入したばかりの外来種ですが、かなり分布拡大しているようです。当日は強風でしたが、金沢37度という猛暑から逃れられ、格好の避暑となりました。参加者は海岸の植物に関心を持った方ばかりで、中身が濃い観察会になりました。