バックヤードツアー

開催日:令和7年5月18日(日曜日)午前の部 10時 00分~12 00 分 午後の部 13時 00分~15 00

開催場所:石川県立自然史資料館

参加者:午前の部 子ども8名 大人9名 午後の部 子ども7名 大人10名

この講座では、ふだん立ち入ることのできない資料館の収蔵庫を特別に公開し、資料館の仕事の舞台裏を知ってもらうことを目的としました。参加者は57人の小グループに分かれ、自然史の3分野(地学・動物・植物)の収蔵庫を順番に見学し、各分野の学芸員が解説を行いました。

地学収蔵庫では、化石が産地や採集者ごとに整理されており、特に金沢市の大桑層から発掘されたクジラの大型化石については、発掘の様子やクリーニング機械を使った化石の取り出し作業を紹介し、実際に体験してもらいました。

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動物収蔵庫では、哺乳類、爬虫類、鳥類、昆虫などの標本がはく製や骨格、乾燥標本、エタノール漬けといった多様な方法で保存されていることを解説しました。

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植物収蔵庫では、膨大な数の押し葉標本が分類ごとに整理・保管され、レッドデータブックの作成などに役立てられていることを紹介しました。さらに正宗厳敬による植物図も取り上げ、標本や植物図が植物分類学の基礎資料となる植物学の世界を紹介しました。

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展示や講座だけでなく、標本の収集・整理・保存といった学芸員の地道な仕事の重要性や大変さについて、参加者に理解を深めていただけたことと思います。