カマキリやバッタの標本をつくろう
開催日:令和6年9月28日(土曜日)13時 30分~16時 30 分
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:子ども11名 大人10名
秋になると、草むらでカマキリやバッタをよく見かけます。今回は、資料館の周りでカマキリやバッタを採集し、それらを標本にする講座を行いました。当日は天気も良く、たくさんのバッタを採集することができました。一方、カマキリはあまり採集できなかったので、講師が事前に採集しておいたものを標本作りに使用しました。
カマキリやバッタを標本にする時は、腐りやすい内臓を取り出す必要があります。ピンセットやハサミを使って内臓を取り出し、代わりにティッシュを詰めるのですが、参加者は慣れないこの作業に苦労していました。その後、昆虫針を刺し、発泡スチロールの上において脚をひろげて(展足作業)、まち針で固定しました。採集日、採集地、採集者の情報を書いたラベルをつければ終了です。このまま直射日光の当たらない風通しの良い場所に置き、数週間ほど乾燥させれば、乾燥標本の出来上がりです。
参加者の中には、標本作りが初めてという方もいて、「良い経験ができた」と嬉しそうに標本を持って帰っていました。また、カマキリの一部の個体からは寄生していたハリガネムシが出現し、ハリガネムシとカマキリを一緒に標本にして持ち帰った強者の参加者もいました。講座を通して、生き物の記録として標本を作って残すことの重要性と、命の大切さを理解してもらえたなら良かったと思います。