DNAかんたん実験!

開催日:令和6年8月18日(日曜日)13時 30分~15 30

開催場所:石川県立自然史資料館

参加者:子ども9名 大人8名

DNAは、生き物の設計図と言われています。動物や植物・菌類など多くの生き物が持っているものですが、実際に見たことがある人は少ないのではないでしょうか?今回は、身の回りの様々な生き物からDNAを取り出す実験を行いました。

最初に、DNAに関する簡単な講義を行いました。DNAは細胞内の核の中にあり、DNAを取り出すには、細胞をこわす必要があります。まず、ブロッコリーからDNAを取り出してみました。芽の部分を切り取り、押しつぶして細胞溶解液を加えました。しばらくしてから溶液をろ過し、その上澄みをアルコール溶液にたらすと、白いモヤモヤ(DNA)が浮かんできました。他に、キノコ(エリンギ)や昆虫(シタベニハゴロモ)も試料として用いました。それぞれの生き物に適したDNAの取り出し方法(プロトコール)があり、キノコの場合は電子レンジで処理するとDNAを取り出しやすいと言われています。昆虫の場合は、各脚を取り外し、細胞溶解液を入れた試験管の中でハサミを使って細かく粉砕しました。粉砕に成功すると、ブロッコリーと同じようにDNAが観察されました。ブロッコリーは簡単でしたが、昆虫では脚をハサミで細かく切るのが難しかったようです。

写真1_自然史資料館_DNAかんたん実験R6r.jpg写真2_自然史資料館_DNAかんたん実験R6r.jpg

参加者は、はじめてDNAを自分の目で見ることができ、特別な体験ができたと喜んでいました。