カブトムシ博士になろう -幼虫を上手に育てるには?-
開催日:令和5年10月14日(土曜日)13時 30 分~15 時 00 分
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:子ども6名 大人4名
子どもたちに大人気の甲虫であるカブトムシは、私たちにとって最も身近な昆虫の一つです。この講座では、最新の研究で明らかになったカブトムシに関する知識を身につけるとともに、幼虫の適切な飼育方法について学びました。
まず、カブトムシの幼虫を虫眼鏡でじっくり観察しました。資料館では、カブトムシを累代飼育しており、観察には今年生まれて大きく育った幼虫を用いました。参加者は、幼虫に触れることでその感触を実感し、幼虫の体のつくり(頭・胸・腹に分かれていることや足が6本であること、アゴの形や気門の位置、幼虫には目がないことなど)を学びました。次に、幼虫の餌である腐葉土を用意し、水分を適度に含ませ(手で握ると塊になる程度)、各自持ってきた容器に入れました。腐葉土は、乾燥しすぎると幼虫が干からびてしまいますし、逆に湿りすぎていてもカビが生えたりして幼虫が死にやすくなってしまいます。したがって、適度な水分量を維持することが重要です。参加者は、準備ができた容器に幼虫を入れ、そのまま嬉しそうに持って帰っていました。
カブトムシは私たちにとって身近な存在ですが、それ故にわかっていないことも多い昆虫です。自宅で大切に飼育し、探究心を持って継続的に観察すると、意外な新発見があるかもしれません。