DNAかんたん実験!
開催日:令和5年8月20日(日曜日)13時 30 分~15時 30 分
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:子ども7名 大人8名
皆さんはDNAについてどのくらいご存知でしょうか?DNAとは、生き物の設計図と言われていて、私達ヒトを含む動物や植物などが皆持っているものですが、実際に見たことがある人は少ないと思います。この講座では、身の回りの生き物からDNAを取り出す実験を行いました。
最初に、DNAとは何か?について簡単な講義を行いました。DNAは細胞の核の中にあり、実験でDNAを取り出すには、まず細胞をこわす必要があります。最初に試料として用いたのは、ブロッコリーです。芽の部分を切り取り、押しつぶして細胞溶解液を加えました。少し時間をおいてから溶液をろ過し、その上澄みをアルコール溶液にたらすと、白いモヤモヤとしたものが浮かんできました。これがDNAです。次に、昆虫(シタベニハゴロモ)からDNAの抽出を行いました。各脚を取り外し、細胞溶解液を入れた試験管の中でハサミを使って細かく粉砕し、上澄みをアルコール溶液にたらすと、ブロッコリーと同じようにDNAが観察されました。一方、セミの抜け殻を使って同じような実験をしても、DNAは観察されませんでした。これは、セミの抜け殻は脱皮の際に残された表皮であるため、生きた細胞はほとんど含まれていないためです。
参加者は、今回初めてDNAを自分の目で見ることができ、特別な体験ができたと喜んでいました。