地層の観察
開催日:令和4年5月5日(木・祝) 13時30分~15時30分
開催場所:犀川河原(金沢市大桑町)
参加者:子ども12名 大人10名
金沢市大桑町を流れる犀川の河原で、地層の観察会を実施しました。まず、大桑貝殻橋より上流の右岸で、異なる地層の境界や、岩相の違い、植物などの地層に含まれる化石を観察しました。
その後、同橋の真下付近で、無脊椎動物の生痕化石などを観察しました。穿孔貝の巣穴は海岸にできるので、その地点が貝の地層と上位の大桑層の境であるという意見を解説しました。
次に、大桑貝殻橋より下流の河床で、大桑層の中に残された軟体動物の化石を観察しました。化石そのものだけでなく、地層内部におけるそれらの保存状態から様々な情報を読み取ることで、当時の堆積環境を知る手掛かりとなることを説明しました。
最後に、山側環状道路の橋から約100メートル下流の左岸の大桑層に残る、ゾウ類やシカ類などの足跡化石を観察しました。90万年前ごろには、現在の金沢市に、大型の哺乳類が暮らしていたことを示す証拠に、参加者は驚いた様子でした。
当日は暑くて大変そうでしたが、参加者は地層や化石について様々なことを学んだり、写真の撮り方も習得したりするなどして、楽しい時間を過ごせたようです。
当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。
石川県立自然史資料館ホームページ: https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/