セミ博士になろう −抜け殻の種類を見分けるには?−
開催日:令和3年11月23日(火・祝) 13時30分~15時30分
開催場所:資料館・コミュニケーションホール
参加者:子ども3名 大人3名
夏休み、セミの抜け殻を夢中で集めた経験はありませんか?このイベントでは、集めたセミの抜け殻を観察して、何の種類の抜け殻かを調べました。本来は8月に実施する予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、11月に延期して実施しました。
抜け殻は、種類によって色や形・大きさに違いがあり、それによってセミの種類を判別することができます。アブラゼミの抜け殻は、赤っぽい茶色で背中や腹部に複数の黒い線があるのが特徴です。ニイニイゼミの抜け殻は、他種のものより一回り小さく、丸っこい形で泥に覆われていることが多いです。ツクツクボウシとヒグラシの抜け殻は似ていますが、ツヤの有無で見分けることができます(ツヤがあるのがヒグラシ、ツヤがないのがツクツクボウシ)。参加者は、ルーペや顕微鏡で抜け殻の細部を観察し、一般的な種類であるこれらセミたちの種類を見分けることができるようになりました。ミンミンゼミの抜け殻はアブラゼミのものと非常によく似ており、触角の特徴で見分けるのですが、これは多くの参加者にとって難易度が高かったようでした。
来年の夏休み、今回のイベントで身につけた知識を活かして、様々なセミの抜け殻の収集と判別にトライしてほしいと思います。
当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。
石川県立自然史資料館ホームページ: https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/