セミの抜け殻を判別しよう

開催日:令和2年8月8日(土) 13時30分~15時30分 
開催場所:石川県立自然史資料館および周辺
参加者:子ども6名 大人5名 

 セミは言わずと知れた日本の夏の風物詩です。幼虫の長い期間を土の中で過ごし、成長すると地上に出てきて、成虫に羽化します。この時に残されるのが抜け殻です。この講座では、セミの抜け殻を自分で採集し、その種類の判別法について学びました。

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 まず、資料館の敷地内や近くの神社で抜け殻を探しました。今年は梅雨が中々明けず、セミの成虫が出てくるのが遅かったのですが、葉っぱの裏や樹木の幹・枝先にくっついている多くの抜け殻を見つけることができました。館に戻り、ルーペや顕微鏡で抜け殻の種類を調べてみると、資料館の敷地内で見つかった比較的大きな抜け殻は「アブラゼミ」の抜け殻であることがわかりました。一方、神社で見つかった小柄で細長い抜け殻は、「ヒグラシ」のものであることがわかりました。参加者は、アブラゼミの抜け殻はすぐに見分けることができましたが、ヒグラシの抜け殻はツクツクボウシなどと似ているため判別が難しいようでした。また、参加者が持参した抜け殻の中には、丸っこくて小さく、泥に覆われていた抜け殻があり、これはニイニイゼミのものと簡単に見分けることができました。

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 セミのような身近な生き物に直に触れて親しむことで、自分が住んでいる所の自然や環境に対する興味・関心を深めてほしいと思います。

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当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。

石川県立自然史資料館ホームページ: https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/