花の色の秘密をしらべよう
開催日:令和2年7月25日(土) 14時30分~16時30分
開催場所:石川県立自然史資料館
参加者:子ども6名 大人6名
紫キャベツはアサガオの花など多くの花の色に含まれているのと同じアントシアニンという色素で紫色をしています。講座では、紫キャベツで作る紫色の色水を使って実験をしました。冷凍した紫キャベツで色水をつくると簡単に色水がたくさんできるからです。アントシアニンは酸やアルカリによって、色が変化する性質を持っているので、酢や石けん水を入れると色水の色が変わりました。焼きそばに紫の色水をかけると緑色になりました。焼きそばにはかんすいというアルカリ性の添加物が含まれているからです。酢をかけると今度は赤色になりました。
アントシアニンを含む花はたくさんありますが、色素はほかにもたくさんの種類があります。マリーゴールドの花色はカロテノイドという色素によるものです。水を加えても、きれいな色水はできませんでしたが、食用油を入れると、濃い黄色や赤茶色の色が溶け出しました。カロテノイドは水に溶けず、油に溶ける性質を持っているからです。
最後に酢や石けん水で色が変化した色水を混ぜ合わせたりして、各自で更に実験しました。うまく混ぜると元の紫色に戻りました。参加者は、花の色素について学ぶことで、科学実験への興味が湧いてきたようです。
当館では、他にも色々なイベントを実施していますので、是非ご参加ください。
石川県立自然史資料館ホームページ: https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/