魚の解剖講座 -動物の体のつくりを学ぼう-
開催日:平成27年10月14日(土) 13時30分~15時30分
開催場所:石川県立自然史資料館館内
参加者:子ども10名
この講座では、魚(アジ)の解剖を行い、動物の体のつくりを学びました。魚類は、私たちヒトを含む哺乳類と同じ脊椎動物であり、体の基本的なつくりは共通しています。最初に、顕微鏡を使ってウロコの観察を行いました。初めて魚のウロコを詳しく見て、その形の違い(円鱗・ぜいご)や年輪があることに、参加者は驚いていました。次に、実際にアジを触り、体の外部(口やエラ蓋、各ヒレなど)を確認しました。さらに、ハサミやピンセットを使って解剖を行い、内臓(心臓・肝臓・幽門垂・胃・浮き袋など)や背骨、脳や神経・耳石など体の内部を観察しました。特に、頭蓋骨を開けて脳を見るのが難しかったようですが、耳石探しでは、どこに耳石があるのか宝探しをするように、楽しそうに取り組んでいました。
魚に限らず、生き物に実際に触れる機会が減少している昨今、今回の解剖講座は、生き物の生(なま)の感触や匂いなどを実感し、生命がどのように維持されているのかを意識する良い機会になったのではないかと思います。