バックヤードツアー -資料館の裏側をのぞいちゃおう-
開催日:平成29年5月7日(日) 13時30分~15時30分 開催場所:石川県立自然史資料館館内 参加者:子ども11名 大人12名
普段は入ることのできない資料館の収蔵庫の中を案内して、保管されている標本を見学してもらいながら、学芸員の仕事内容を解説しました。植物収蔵庫では、保存のための様々な行程を経て台紙に貼られた、数多くの植物標本(さく葉標本)が、棚に分類・整理されて、保管されているところを見てもらいました。動物収蔵庫には、哺乳類や爬虫類、鳥、昆虫が、はく製、骨格、液浸、乾燥など、それぞれに合った保存の仕方で標本にされ、保管されてある様子を見学してもらい、それぞれの標本の作り方を教えました。また、クジラの骨格標本ができるまでの行程やご寄贈いただいた珊瑚の標本についての話などをしました。地学収蔵庫には、多くの化石が産地や寄贈者別に保管されてあり、参加者の方は、その多さに驚かれていました。また、兼六園にある竹根手水鉢は植物化石であることの説明や、実際に体験しながら化石のクリーニング方法について学んでもらいました。参加者の方は各領域の収蔵庫を見学された後、その収蔵数の多さと保存状態の良さに驚かれていました。この催事で、学芸員の仕事の1つである標本の収集・整理・管理には、多くの時間と労力が必要であることを知ってもらうことができたと思います。