大人のための植物学講座 -セリ科編-

開催日:平成29年4月23日(日)13時30分~16時30分                   開催場所:石川県立自然史資料館館内                           参加者:大人20名

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 この講座は植物の分類や形態について、実物資料を観察しながら学ぶ講座で、毎年開催しています。今回は、企画展「セリ科のなかま」の企画展関連行事としてセリ科の分類についての講座を行いました。まず、セリ科の形態のおもな特徴について整理しました。花は離弁花で子房下位であること、果実は双懸果であることなど、植物の進化をふまえながら学習しました。学習後、実体顕微鏡を用いて、講師が採集してきたセントウソウ、シャク、ヤブニンジンの花を観察し、その特徴を確認しました。セリ科植物の花は小さく見分けにくいのですが、拡大すると形態の違いがよく分かりました。講座の最後はさく葉標本を用いて、セリ科の3つの亜科について、どのような属・種が属しているかについて確認しました。植物の形態を理解するために必要な専門用語は難しいです。しかしながら、特定の科の植物に注目すると、植物学の知識が身につきやすいということが実感できたのではないでしょうか。