自然学校の知らない世界2月~音風景の世界~
開催日:平成29年2月5日(日)9:30~12:00
開催場所:いしかわエコハウス(金沢市鞍月)
参加人数:大人9名 ゲストスピーカー1名 スタッフ2名 合計12名
プログラム情報:「自然学校の知らない世界」いしかわ自然学校HP
2月の自然学校の知らない世界は「音風景の世界」
金沢工業大学教授の土田義郎先生をゲストにお迎えいたしました。
マツコの知らない世界に出演された時と同じテーマ「風鈴」が頭をよぎったのですが、
風鈴をテーマにするのはやっぱ夏だよね・・・ということで今回は土田先生が理事もなさっている
サウンドスケープ=音風景、の世界にしましょう!ってことで、今日の日を楽しみに待っていました。
土田先生の研究室ページはこちら
日本サウンドスケープ協会のページはこちら
テレビをご覧になってお会いしたかったという方、
自然学校の知らない世界を楽しみにしてくださっている方、
音風景というキーワードが気になった方、
いしかわ自然学校参加者の人たちのつくる空気感が好きな方、
いろんな方が集まってくださいました(~o~)
音風景の世界、今日は日本の文学からスタートです。
【古池や 蛙飛び込む 水の音】
誰もが知っている(であろう)松尾芭蕉の俳句。
「さて、ここに蛙は何匹いるでしょう?」
1匹?数匹?
ここにいる方々は1匹を想像する方が多かったけれど、正解なんてありません。
(答えは芭蕉のみぞ知る・・・。)
1匹の蛙が飛び込む音、10匹くらいの蛙が次々と飛び込む音・・・
そこには違った音風景が広がりますね。
文字から広がる音風景、わたしにとって新世界でした。
風景とは、一歩引くことで「風景」として感じることができます。
同じように音風景も、音を意識することで「風景」として発見することができます。
エコハウス室内で音風景の講座を受けてから、外に出てイヤークリーニングの体験。
エコハウスの森(!?)に出掛けて、聴こえる音を全て書き出してみます。
写真からもわかるように、今日は雨が降っています。
いろんな音がある中で、雨の音って何種類ぐらいあるでしょうか?
雨のお天気の時にじっくり聞いてみてくださいね。
北陸は雨が多くて湿っぽくなりがちですが、雨が降るのも悪くない
と思えました。
ちなみに今日の参加者で、一番多く聞こえた方は雨の音の種類は4種類でした。
他にも車のエンジン音や鳥のさえずりなど、普段なにげなく聞こえている音が
風景として広がります。
少し場所を変えてもう一度イヤークリーニング。
さっきの場所と、聴こえる音がガラッと変わりました。
車道が近いため車のエンジン音が多め!?
室内に戻って、オノマトペ劇場。
その場所で聞こえる音を書き出す方法もありますが、
今日は、懐かしい音風景を思い出してのオノマトペ劇場。
聞こえない音を思い出して書き出すのは難しいですが、
ここに集まった大人の皆さんならではの音風景がそこに広がっていました。
お一人ずつ音風景を披露していただくと、実際には聞こえないけど
参加者の方が触れてきた懐かしい音が聞こえたのと同時にその方の歩んできた
人生も少し垣間見れた体験でした。
日本サウンドスケープ協会がめざす、
音風景の世界をとらえることでより良い世界の実現につながる・・・
きっかけとなる体験が出来た一日となりました。
音風景を楽しむプログラムを一般のみなさまにも体験していただける日が
実現しますように\(^o^)/
☆余談☆
土田先生の大学研究室にはたくさんの風鈴が・・・
さすが風鈴の音を聞き分けることが出来るコレクターです♪