体験を通して楽しく伝えるセミナー「深める編」
開催日:平成28年11月12日(土)13:00~11月13日(日)15:30
開催場所:国立能登青少年交流の家
参加人数:大人15名 講師2名 事務局1名
プログラム情報:「体験を通して楽しく伝えるセミナー【深める編】」いしかわ自然学校HP
インタープリテーションをプロに学びたい!との念願叶い
日本インタープリテーション協会の古瀬浩史さんを石川にお迎えいたしました。
この2日間、恵まれたお天気の中での活動はとても気持ち良かったです。
講師の古瀬さんも、初めての金沢を相当寒いと覚悟していらしたそうですが、
良い意味での期待外れ、でした\(^o^)/
研修場所は羽咋の国立能登青少年交流の家。
2日間、広い敷地を有効に利用させていただきありがとうございました。
初めての人も何名かいらっしゃるので、コミュニケーションワークからはじまりです。
すぐに場も和み、早速屋外での活動。
「日本の自然が日本人の文化に与えてる影響をちょっとだけ考えてみよう」
自然にある色、オノマトペを遊びながら学びます。
ストーリーを作ってメッセージを伝えるのがインタープリターの役割。
でも、さらに学びたい、より深く学びたいと思えるきっかけをつくったり、
そこに訪れた参加者と自然、参加者同志をつなげるのも
インタープリターに求められる大切な要素。
自らが体験することでインタープリテーションの技術を学びました。
室内に移動して、今度は伝えるコトを実践で学んでいきます。
希少生物を例に、テーマとメッセージをグループワークで話し、発表し合いました。
日も暮れ、宿泊の時だけの特典!
夜のプログラムも体験しましたよ。
お手製の行燈(あんどん)を持って、昼間に活動した場所を歩きました。
夜の森は昼とは全く違う佇まい。
自分も大きな自然の一部であることに気づかされた時間になりました。
2日目も嬉しい晴れの暖かいお天気♪
午前はノンパーソナルのインタープリテーションを学びました。
人が介在しないものです。
どうやったら、興味をもってみてもらえるのだろう?
工夫の仕方もグループによってさまざまです。
めくると答えが書いてあるタイプのボードを作成しました。
いかがでしょう?こんな風に問いかけられるとめくってみたくなりませんか?
2日目の後半は、パーソナルのインタープリテーションを学びます。
4つのグループに与えられたお題はそれぞれ違うもの。
これを一体どんな風に伝えるのか、グループの力の見せ所です。
◎テーマ◎ニホンヒキガエルの卵塊の長さは長いもので20mにもなる
お腹の中から卵塊に見立てた紐をのばして、長さ20mを体験。
見た目に強烈な記憶が残りました。
◎テーマ◎海岸浸食で、1年間に約160haの浜が消えている
バケツに入った砂の重さを体感。
海岸浸食はダムの影響で土砂が運ばれないことも原因の一つ。
考えさせられる問いかけでした。
◎テーマ◎日本のレジ袋の使用量は全国で年間約313億枚
視覚に訴えたり、声に出したり、体験したり、と五感を刺激するインタープリテーションでした。
◎テーマ◎平成26年度の全国でのツキノワグマの捕獲数は3406頭
全国での推定生息数は12000頭~19000頭
女子クマ3人組の井戸端会議のインタープリテーション。
クマの世界にもこんな会議がきっとある(笑)
引き込まれました。
どう伝えようかとあーでもないこーでもないと話し合ったり、
小道具を作ったりする時間が楽しいものです。
この学びを持ち帰って、自分のインタープリテーションに磨きをかけていただきたいです。
充実した2日間をありがとうございました。
これからの活動に大いに生かしていきましょう!
古瀬さんをもう一度石川県にお招きして、
伝える大切さ、学ぶ楽しさをもっと多くの方に体験していただきたいです\(^o^)/