魚の解剖講座 -動物の体のつくりを学ぼう-

開催日:平成27年10月15日(土) 13時30分~15時30分
開催場所:石川県立自然史資料館館内
参加者:子ども15名

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 動物の体のつくりを学ぶために、身近な脊椎動物である魚の解剖を行いました。用いたのは、前日までに購入しておいたマアジです。はじめに、脊椎動物の特徴や、魚と哺乳類の違いや共通点などについて説明し、アジの体の観察を行いました。参加者は、実際に手で魚をさわり、ヒレをひっぱったり、口やエラ蓋を開いたりして、アジの体を興味深そうに観察していました。体の表面のウロコは、ピンセットを使って剥がし、顕微鏡で観察しました。その後、ハサミを使って解剖を行い、内臓(心臓・肝臓・幽門垂・胃・浮き袋など)や背骨、脳や神経・耳石など体の中を観察しました。頭蓋骨が硬かったので、頭の中を観察する作業は難しかったのですが、ハサミで少し切れ目を入れることで頭蓋骨を取り外すことができ、最終的には参加者の多くが脳や神経・耳石を確認することができました。参加者は、解剖を通して、日常生活では体験することのない生き物の生(なま)の感触や匂いを実感していました。最近では、解剖の実験をする学校はほとんどないので、今回の講座は、生命が維持される仕組みを理解する良い機会になったのではないかと思います。