植物の色の秘密をしらべよう
開催日:平成28年7月23日(土) 10時00分~12時00分
開催場所:石川県立自然史資料館館内
参加者:子ども14名
紫キャベツを刻み、水を加えて絞ると紫色の色水ができます。紫キャベツの紫色はアントシアニンという色素によるものです。アントシアニンは酸やアルカリによって、色が変化する性質を持っているので、酢や石けん水で色水の色が変わることを実験しました。焼きそばの麺を使った実験も行いました。紫キャベツの色水を麺にかけると緑色になりました。焼きそばにはアルカリ性のかんすいが入っているからです。酢をかけると麺は赤色に変わりました。マリーゴールドを使った実験も行いました。マリーゴールドの花色はカロテノイドという色素によるものです。水を加えても、きれいな色水はできませんでしたが、マニキュアの除光液を入れると、濃い黄色の色水ができました。カロテノイドは水に溶けず、油に溶ける性質を持っているからです。最後は実験に使った色水を混ぜ合わせる色水遊びをしました。酢で赤色になった色水に石けん水で青くなった色水を入れると泡が出て、紫色になりました。これは酸とアルカリが反応して、お互いの性質を打ち消す中和という現象です。強い酸やアルカリを混ぜると、とても危ないことを教わりました。参加者は、スポイトなど慣れない道具を使った実験を丁寧に行いました。不思議な科学の現象に興味がでてきたようです。