魚の解剖講座 -動物の体のつくりを学ぼう

開催日:平成27年10月17日(土) 13時30分~15時30分                  開催場所:石川県立自然史資料館館内                           参加者:子ども6名

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 身近な脊椎動物である魚を解剖して、動物の体のつくりについて学びました。解剖には、近江町市場で購入したマアジを用いました。脊椎動物や、魚と哺乳類の関係などについて簡単に説明した後、アジを配って、まず外形やウロコの観察を行いました。参加者は、魚が持つたくさんのヒレ(背鰭・胸鰭・腹鰭・尻鰭・尾鰭)やウロコ(円鱗)上の筋(溝条)を興味深そうに観察していました。次に、ハサミとピンセットを使って解剖し、呼吸器官であるエラ、内臓(心臓、肝臓、幽門垂、胃、浮き袋など)・背骨・脳や神経などを観察しました。また、魚が平衡感覚を保つために重要な耳石も観察しました。特に、頭蓋骨を開く脳の観察や耳石を取り出す作業が難しかったようでしたが、最終的にはほとんどの参加者が無事にそれらを観察することができました。最近では、解剖実験をする機会は少なくなっているので、この講座で、生(なま)の生き物の感触や匂いなどを実感するとともに、生命が維持される仕組みを理解してもらえたなら良かったと思います。