バックヤードツアー -資料館の裏側をのぞいちゃおう-
開催日:平成27年9月23日(水・祝) 13時30分~15時30分 開催場所:石川県立自然史資料館館内 参加者:子ども2名 大人6名
普段は入ることのできない資料館の収蔵庫の中を案内して、保管されている標本を見学してもらいながら、学芸員の仕事内容を解説しました。植物収蔵庫では、保存のための様々な行程を経て台紙に貼られた、数多くの植物標本(さく葉標本)が、棚に分類・整理されて、保管されているところを見てもらいました。また、ボランティアの人達が、古い標本の貼りなおしをされている様子を見学してもらいました。動物収蔵庫には、哺乳類や爬虫類、鳥、昆虫が、はく製、骨格、液浸、乾燥など、それぞれに合った保存の仕方で標本にされ、保管されてある様子を見学してもらい、それぞれの標本の作り方等を教えました。また、石川県で採集した外来種の昆虫標本から、その特徴などを学んでもらいました。地学収蔵庫には、多くの化石が産地や寄贈者別に保管されてあり、参加者の方は、その多さに驚かれていました。また、昨年の夏に金沢市内に分布する大桑層から発掘した、クジラの大きな化石をみてもらいながら、発掘がどのように行われたかをお話ししました。参加者からは、化石の年代の判定方法や化石のクリーニング方法についてなどの質問もありました。標本の収集・整理・管理は地道な仕事で、多くの時間と労力が必要であることを知っていただけたと思います。