講演会 「植物図とは何か?」

開催日:平成26年5月6日(火・振休) 14時~15時30分
開催場所:石川県立自然史資料館館内
参加者:子ども3名 大人40名

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 企画展「正宗厳敬と植物図」の関連行事として、ボタニカルイラストレーターの梅林正芳氏に植物図とは何かについて、描く側の立場で御講演いただきました。
 最初に、植物図の構造や、どのように描画されているか、お話しいただきました。植物を説明するために、細い線で濃淡を着けて膜質であることを表現したり、強い影を入れて葉の固さを表現したり、工夫されていました。植物図と一般的な写生画等と比較して、目的や描かれ方が異なることなども解説しました。また、ボタニカルイラストレーターの仕事の種類や植物図を描く過程、現状など、職人・植物画家の世界について、裏側を教えていただきました。最後に、植物図がどのような貢献ができるかとこれからの展望について御提案されました。
 質疑応答では、活発に質問や意見が飛び交いました。参加者それぞれが学びを深めた様子がうかがえ、中身の濃い講演会となりました。